せんり(千里, 2005年7月1日)

財団法人大阪府千里センターが発行する『千里』に「ひがしまち街角広場」に関する記事が掲載されました。


▼ひがしまち街角広場(新千里東町)は、“新時代のまちづくり”モデルとしてすっかり全国的に知られる存在となり、見学が相次いでいる。
▼地域のコミュニケーションを深めるために、公民館や自治会の集会所、学校などが早くから拠点となっている地域はいくつもある。新千里東町もそうなのだが、街角広場がなぜ各地のまちづくりのリーダーにうらやましがられているのか、なぜ新千里東町が成功しているといわれるのだろうか。表面的な見学だけではマネができない、という人が多い。
▼理由には少なくとも3点があると思われる。一つは代表者ら中心となる人が、この広場に惜しみもなく時間を費やし身を尽くし続けていること。下校時の子どもたちとも一緒に遊ぶ(父兄に安心感を与えている)気安さと世代を超えた毎日の交流。
▼それにもう一つ、東町近隣センターには喫茶店がないこと。飲み物代100円のカンパは貴重な運営資金であり同時にコミュニケーションツールでもある。もし近隣センターに喫茶店があったら、摩擦があってこのツールが使えるかどうか。こられ三つの内どれ一つ欠けても現在の街角広場はなかったかもしれない。後進はマネだけではできない。その地域にふさわしい企画が必要となる。


※「せんり」・『千里』財団法人大阪府千里センター 第488号 2005年7月1日