財団法人大阪府千里センターが発行する『千里』に「ひがしまち街角広場」に関する記事が掲載されました。
▼新千里東町の『街角広場』で、こどもたちがはしゃいでいる光景に、思わず心が和んだ。いや、はずんだ、といった方が正解かもしれない。
▼くわしくは4面に掲載しているのでそちらを読んでもらうとして、小学生たちがなぜ、こんなに『街角広場』に集まってくるのか、ということである。『街角広場』が開いているときはいつもにぎわうということで「こんなことはもう、何十年来のこと」だという。
▼こどもたちに「なぜここに来るの?」と聞いたら、いぶかしそうな顔をして遠ざかってしまったが、理屈ではない、居心地がいいからに決まっている。こども本人も親も、ここならだれかいるから安心ということもある。
▼千里の住区には、近隣公園も児童公園も必ずある。戸外で遊ぶ環境はどこよりも恵まれているのだが、こども数人だけでは寂しいし、だれかおとなの確かな目がない限り犯罪の心配だってある。
▼『街角広場』には、まちのいろんな人がやってくる。知り合いもいる。室内からは笑いも聞こえてくる。まさに、人は人を呼ぶ。こどもたちも雰囲気にはとても敏感だ。遊具がなくても広々としたスペースがなくても、周りには楽しそうなおとながいる。こどもたちはそれでうれしいのだ。「人の和」こそなによりである。
※「せんり」・『千里』財団法人大阪府千里センター 第449号 2002年4月1日