ひがしまち街角広場が育んできたもの:20年前の写真から

ひがしまち街角広場が育んできたもの:20年前の写真から

現在、「ひがしまち街角広場」では「思い出写真展」を開催しています(「ひがしまち街角広場」と「ディスカバー千里」の共催)。第1回目のテーマは「街角広場と子どもたち」です。

思い出写真展

近隣センターに交流の場や子どもと大人が出会う場をつくりたいとの住民の思いが実り、2001年9月に住民ボランティアで運営する「ひがしまち街角広場」が誕生しました。その後20年間にわたって地域の皆さまに支えられ、東町に欠かせない「まちの居場所」となってきました。しかし、残念ながら近隣センターの移転に伴い、2021年6月から活動を縮小し、2022年7月末に活動を終了することになりました。この写真展は、「ひがしまち街角広場」が生み出してきたものを振り返り、何らかの形で継承していくために企画しました。

  • 開催期間:2021年5月末から2022年7月の「ひがしまち街角広場」の運営終了まで
  • 場所:新千里東町近隣センター「ひがしまち街角広場」前
  • 展示時間:常時
  • テーマ:第1回「街角広場と子どもたち」。2回目以降は「街角広場の日常」、「街角広場主催竹林清掃」「街角広場から生まれたグループ」などを予定
  • 共催:ひがしまち街角広場・ディスカバー千里(千里ニュータウン研究・情報センター)

20年ほど前、「ひがしまち街角広場」がオープンした頃に東丘小学校の校長先生だったS先生が、「思い出写真展」が紹介された地域新聞『ひがしおか』(2021年7月号)の記事を読まれ、当時自らが撮影された「ひがしまち街角広場」の写真を持参してくださいました。「ひがしまち街角広場」で地域の方と子どもたちが交流している様子が写された写真です。

(S先生が撮影された写真の1枚)

写真の中に、偶然、「ひがしまち街角広場」のスタッフを続けてこられた方の亡くなった旦那さんが写っていました。スタッフの方の話では「写真に撮られるのが嫌いな人だったので、こんな姿を見れるなんてうれしい」と喜んでおられましたので、写真をコピーしてプレゼントしました。

「ひがしまち街角広場」はふらりと立ち寄って、何となく時間を過ごし、スタッフや来訪者がつかの間の時間を共有する場所。このような日々の出会いの積み重ねから、まちの中で緩やかなつながりが育まれてきました。
「ひがしまち街角広場」の向かいにある東丘小学校のかつての校長先生が20年前の写真を持って訪ねて来られる。そこに居合わせた来訪者やスタッフが写真を見て、「ご主人の写真があってよかったね」と共に喜び合い、思い出話に花が咲く。

暮らしの中の緩やかな繋がりの場所であり、喜びをともに分かち合う「まちの居場所」として、「ひがしまち街角広場」が20年間に育んできたもの、繋いできたものを改めて確かめることができる出来事でした。