千里の絵はがき 「千里グッズの会」が手づくり発行へ(千里, 2003年3月1日)

財団法人大阪府千里センターが発行する『千里』に「ひがしまち街角広場」から生まれた千里グッズの会に関する記事が掲載されました。


住民ら有志の手づくりによる千里の絵はがきが誕生しようとしています。
ひがしまち街角広場(新千里東町)を拠点に生まれた「千里グッズを考える会(千里グッズの会)の絵はがきプロジェクトチームが企画制作しているもので、候補作の約100点の中からとりあえず10余点を選び、3月1日から1ヶ月間、ひがしまち街角広場で試験的に販売と予約受付を開始することになったものです。
千里の絵はがきについては、千里ニュータウン完成を記念して(財)大阪府千里センターから発行されたことがありますが、今回の制作は30数年ぶりのこと。千里ニュータウンの新しいまちづくりを模索する人たちの手による、コミュニティ・ツールの創造&ビジネスとして注目されます。

◆ひがしまち街角広場で展示と販売開始
「千里の絵はがきをつくるプロジェクトチーム(sepp)」が制作した絵はがきは100余点。昨年11月30日に行われた「千里ニュータウンまちづくり市民フォーラム」の際、ロビー展示を行い、人気投票も行われました。
今回販売するのは、その中から人気の高かったベスト10とプラスアルファ。頒布価格をできるだけ抑さえるために、会員が手分けしてプリントアウトします。価格は1枚50円。
また、他の作品も同街角広場で展示し、予約も受け付けることになっています。4月からは本格的な販売を予定しています。
さらに、期間中は◇テーマやタイトルの決定◇千里グッズになるアイデアの受付 なども行います。入場無料。

◆景観からユニークな研究成果まで
これまでに制作した作品は、千里ニュータウン各所の景観だけでなく、住区ごとの紹介マップ、団地のペーパークラフト、屋外彫刻、建造物など。さらに、大阪大学大学院の都市研究を元にした住居展開図や豊中・吹田両市のマンホール比べ、小学校校歌、上新田民家の間取り図、地図入り街角広場などといったユニークな作品も多数含まれています。これらはすべてカラー。
デザインとしておもしろい作品もあり、航空写真(モノクロ)についても検討しています。

◆ホームページで紹介も
今回の絵はがき制作に、特に力を入れているのが大阪大学大学院工学研究科建築・都市計画論領域の鈴木毅・木多道宏両助教授と院生たち。
グループのホームページにも作品などの内容を紹介しています。絵はがきつくりについては次のようなコメントを掲載しています。(概要)
・・・・・・電子メール全盛の時代ですが、いや、そうだからこそ、手書きの手紙はむしろ重要な伝達手段として生き残っていくと思います。
・・・・・・千里で生活する私たちが、日々のちょっとした便りを遠くの街の知人に伝える道具として、また、千里を訪れた人にこのまちの歴史と魅力を理解してもらい、さらに誰かに伝えてくれるお土産として、そんなふうに使える千里の絵はがきがあったらいいと思いませんか。
・・・・・・日本のニュータウンのパイオニアで良好な居住環境を持つ千里には、誇るべき風景、誇るべき歴史と思い出など、絵はがきの素材はたくさんあるはずです。
・・・・・・日本では、絵はがきというと観光的なものかアート的なものが一般的ですが、我々はもっとさまざまな可能性があると考えています。


※「千里の絵はがき 「千里グッズの会」が手づくり発行へ」・『千里』財団法人大阪府千里センター 第460号 2003年3月1日