『読売新聞』に「ひがしまち街角広場」に関する記事が掲載されました。
千里ニュータウンの新千里東町にある「ひがしまち街角広場」。ここは、地域のボランティアが自主運営しているカフェで、住民の憩いの場となっています。運営スタッフや地域住民に、千里ニュータウンの住み心地や住環境の魅力などを聞きました。
緑が多く食住近接 便利で住み心地いい
2000年に建設省(現国土交通省)が行った「歩いて暮らせるまちづくり事業」のモデルプロジェクト対象地区の一つに選ばれたことをきっかけに、新千里東町近隣センターにオープンしたのが、この「ひがしまち街角広場」。半年間の社会実験が行われた後、継続を希望する声が多かったことから、現在は住民ボランティアが自主運営。飲み物の提供(「お気持ち料」として100円が必要)を行い、地域の会合の場としても利用されている。
その運営委員長の柳原一之さん(75)は千里ニュータウンに住んで13年。「私のように他県から来た人も多いですし、生活スタイルも皆さんほぼ一緒なので、すんなり溶け込めました。住み心地はいいですよ」と話す柳原さん。30年住んでいる副委員長の太田博一さん(64)は、「5年前に、仕事場を大阪市内からこちらに移転。朝は1時間散歩してから出勤しています。緑が多く、町が歩行者専用道路でつながっているので高齢者や子育て世代にも安心」。職住近接で改めて街のよさを実感したという。
この日、カフェを訪れた中には、新千里東町に最初の団地ができた1966年に入居したという人たちも「入居当初は信号もない田舎でした。万国博覧会以降に街が変わり、デパートもできて、今は便利になり、住み心地はすごくいいです」「ここは台風がきても、地震がきても、今までほとんど被害はなかったですし、こんないいところはないわね」と、街への思いを語る。
千里ニュータウン内には、このほかにも同じような“ひろば”がいくつもあり、11年間続いている「ひがしまち街角広場」はそのパイオニア的存在。小学生が学校帰りに立ち寄ったり、保育園に子どもを預けた帰りのお母さんが集ったり、高齢者の安否確認に役立ったりと、「地域コミュニティーの発信基地」としても注目されており、大学の研究対象にもなっている。
※「「ひがしまち街角広場」で聞く住民の声」・『読売新聞』2012年10月12日